分裂膝蓋骨

有痛性分裂膝蓋骨という疾患は膝の痛みに関するものです。


走ったり運動するなど膝を動かした時や膝の皿を指で押したときなどに痛みを感じます。


こういった症状は他の膝の病気にも現れますがこの疾患の場合、


通常一つの膝の皿が先天性やスポーツや事故などによって割れて二つ以上になっています。


予防としては膝への負担を減らすために運動前後にはしっかりと準備運動やクールダウンを行います。


【有痛性分裂膝蓋骨の症状】

有痛性分裂膝蓋骨の症状は、通常一つであるひざの皿が2個以上に分裂してしまうので


通常は痛みを感じませんが急に走ったり止まったりするなどの負担がかかる運動をした後や、


指で圧力をかけた時にズキズキと痛みを感じることがあげられます。


特に成長期の10代前半の男子は骨や筋肉が成長をする期間であるため


膝が不安定になりやすいので多くみられます。


【有痛性分裂膝蓋骨の原因】

有痛性分裂膝蓋骨の主な原因としては、


膝の皿が割れたような形状になっている先天性のものがあります。


又、このような生まれつきの膝の形状に加え、膝の蓋骨に大きな衝撃が加わり、


この皿の部分が割れてしまうケースもあり、


このような場合は激しい運動で膝の蓋骨に着いている大腿四頭筋に


強い力がかかる事が要因となります。


この大きな膝への負荷が蓄積してしまい、転倒などの怪我が引き金となり、


この症状が出る事があります。


【有痛性分裂膝蓋骨の関節】

当院では超音波エコーを用いて観察していきます。


【有痛性分裂膝蓋骨の施術方法】

有痛性分裂膝蓋骨の施術法としては、基本的に保存療法を行います。


保存療法はさまざまありますが、まずは激しい運動などは避け、


安静にすることで症状は軽減する場合が多いです。


主にはリハビリテーションとして電気治療や温熱療法などを行い、


その他ではストレッチングをしたりマッサージ、鍼、灸、円皮鍼などをすることで回復が見込めます。

分裂膝蓋骨















左右の膝のお皿を輪切り状にしてエコーで見た画像です。


左側のエコー写真は健側で、右側が患側です。


左の膝のお皿の骨は滑らかで一本の線状に見えています。


しかし、右側の膝のお皿の線は途中で連続性が欠けていて、


お皿が割れていることが分かります。


分裂膝蓋骨














今度は膝を縦切りにして見たエコー画像です。


左側の健側では、膝のお皿の線が滑らかに見えていますが、


右側の患側では、膝のお皿の線が途切れていて


骨が割れてしまっていることが分かります。


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